販社ニュース 印旛沼流域環境フェア 2007年02月13日 (火)
2月9日と10日の2日間、千葉県佐倉市で、「印旛沼流域環境フェア」が開催されました。

印旛沼の現状は、全国湖沼水質ワースト5に毎年ランクインするほど、水質汚染では全国でも有名な沼です。汚染の主な原因は、やはり生活排水です。
この地域の生活排水は印旛沼へと注ぎ込み、もちろんその沼の水は、浄化して上水道として利用しているのです。
私達が生きていくために必要不可欠な水。使った水を再利用するという水の循環がありますが、印旛沼では、水の循環の縮図を見ることが出来ます。

初日の9日は、第4回印旛沼再生行動大会に出席しました。
この会は、主催である「千葉県印旛沼流域水循環健全化会議」の昨年度の活動内容を報告する会です。
千葉県副知事や佐倉市市長、国土交通省関東地方整備局長、環境省水・大気環境局水循環担当審議官、農林水産省関東農政局長、衆議院議員、千葉県議会議員など、蒼々たる顔ぶれが壇上で挨拶されました。
挨拶中では「印旛沼の本来の機能は、汚濁水を利根川や東京湾に流すことで、そのための治水が大切」と言われていました。これは、汚濁の元凶を無くすのではなく、汚濁を他に転嫁するだけのように感じてしまいました。
また今日のこの会では、地域の小学生による印旛沼環境学習の発表がありました。写真はある小学校発表のポスターです。「魚を取りに行って、取れた魚より周りに落ちていたゴミの方が多かった。」という言葉が印象的でした。
純粋な子供たちの意見、行政に携わる方々に本当に届いて欲しい。いつから大人達はこんな純粋な心を「経済」優先のものにしてしまったのだろう?

2日目の10日は環境フェアが開催され、シナリーではブース出展してきました。我々の出展ブースのほかに、リサイクルをテーマにしたフリーマーケットと、”千産千消”(あえて千葉の”千”を当ててある)がテーマの芋煮と無洗米おにぎりの試食などがありました。
出展ブースには印旛沼流域の写真の展示と、NPOや千葉県の取り組みなどの発表ブースの他、企業としての出展は我々シナリーの他は2社程度でした。
アンケートを記入してもらいながら話を聞いてみると、日用品の現状は知られていないようで、普段使用している台所洗剤・シャンプー・入浴剤・歯磨きが、化学合成品だということを理解していない人が多くいらっしゃいました。
今回のブースは、会社案内の資料と日用品などの成分表示をパネルとして展示し、それを見ながらアンケートに答えてもらいました。結果としては137名に記入して頂き、7割は連絡先まで記入して頂きました。

皆様アンケートにも積極的に記入していただいたし、我々の取り組みにも共感してくれる方達もいらっしゃいました。こうした方々と交流を深めて色々話しを聞いてみて感じた事ですが、印旛沼の水を飲料水として利用しているという現状を考えた場合、もっと地域住民が、自分達が出す生活排水のことや、日用生活品がいかに環境に負担となる物質からつくられているのかを知ってもらう必要があるし、また行政に意見を述べる機会が必要だと感じずにはいられませんでした。
我々がその切っ掛けになれたら嬉しい限りで、今後も積極的に参加して行きたいと、今日参加した千葉の所長グループ達と話しあってきました。
参加したのは、千葉の所長グループで、ルック販社の兼子社長、増保所長。ロマン販社の山口社長。ミリオン販社の内田和所長、内田み所長。クルミ販社の北尾所長。セイラ販社の松本所長。
ロイヤル販社からは、岩井所長と本岩ADが参加させて頂きました。
参考になる
3
楽しかった
6
応援する
0
素晴らしい
0
感動した
0